結核とは、どんな病気なのでしょう?
結核はどうやって感染するのでしょう?
結核の症状の初期はどんな風なのでしょう?
結核についての紹介をします。
目次
■結核とは
結核とは、結核菌によって起きる病気です。
結核菌が肺胞に入ると、生体の防衛システムが働いて結核菌をとり囲み小さな「核」を作ります。
そこから「結核」という名前が付きました。
以前は「労咳(ろうがい)」と呼ばれ、明治になってから「結核」が正式名称となりました。
50~60年前までは結核は「肺病」という通称が使われていました。
結核は、最初は炎症から始まります。
結核菌は肺に巣食うことが多いのですが、 人体のいろいろなところ(臓器)にも病気を起こします。
腎臓、リンパ節、骨、脳など身体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります。
初期の炎症が進むと、やがて「化膿」に似て組織が死んで腐ったような状態になります。
この状態の時期が肺結核ではかなり長く続き、レントゲンどに影が映ります。
■結核 感染
結核菌は結核患者の出す咳やくしゃみで、結核菌が空気中に撒き散らされ、空中でふわふわ浮いているのを、別の人の肺に吸い込まれることによって感染します。
空気感染、飛沫核感染でうつります。
結核は動物にもうつり、動物園で人から結核をうつされたサルやシカもいます。
手を握ったり、同じ食器を使う、などで結核に感染することはありません。
■結核 症状 初期
結核初期の症状は風邪にそっくりなので見過ごしがちです
肺結核を発病した初期の症状は、咳・痰、発熱、微熱、寝汗、だるさ等々の症状など、風邪と同じです。
ただしそれが2週間以上も続いたり、良くなったり悪くなったりを繰り返すところが風邪と違います。
風邪と思っても早めにかかりつけの医師を受診しましょう。
喫煙の人は特にたばこの吸い過ぎと思っても病院に行きましょう。
早期発見で、病気も治りやすく、周囲の人にうつす恐れも低くなります。
結核菌に感染し、発病すると、初期のうちはカゼに似たの症状から、さらに病状が進むと血痰がでたり、喀血したりします。
結核菌はゆっくり、確実に肺を浸食し、最後は呼吸困難で死亡します。
早めに医療機関を受診しましょう。
■まとめ
日本でも、結核は毎年2万人以上の患者が発生しています。
結核を発症した場合、無治療でいると50%程度の方が亡くなってしまうといわれています。
そして、髄膜炎を発症してしまった場合は、30%程度の方が亡くなり、治った方においても後遺症を残すことがあるといわれています。
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