熱中症と熱射病、日射病の3つの病気の違いは何でしょう?
熱中症と熱射病、日射病の3つの病気の違いを説明します。
昔は、日射病に注意しましょうとよく言ってました。でも最近はどうして言わなくなったのでしょうか?
目次
■熱中症と熱射病、日射病の3つの病気の違い
熱中症と熱射病、日射病の3つの病気の違いがはっきりわからない人が多いと思います。
熱中症は、現在は、I度、II度、III度の3つに分類されています。
けれども、熱中症の旧分類は、熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病の4つです。
その中に、熱射病が入っていました。
したがって、熱中症の中に、熱射病は含まれています。
熱中症の中に、日射病は、含まれていません。
日射病という言葉は、正式な医学用語ではないので、含まれていないのです。
■熱射病
熱射病はの症状は、
体温が高い 意識障害 呼びかけや刺激への反応がにぶい 言動が不自然 ふらつく
これらの症状が現れたら、死の危険のある緊急事態です。病院へ一刻も早く運ぶ必要があります。
早く体温を下げて意識を回復させるかが予後を左右するので、身体を冷やすなど現場での処置が重要です。
熱射病が疑われる場合には、直ちに全身に水をかけたり、濡れタオルを当てて身体を冷やします。
首すじ、脇の下、大腿部の付け根などの大きい血管を水やアイスパックで冷やす方法も効果的です。
足を高くし、手足を末梢から中心部に向けてマッサージするのも有効です。
■日射病
日射病は、医学用語ではありませんが、一般的に言われる日射病とは、直射日光の当る夏の暑い日差しが照りつける中、帽子もかぶらず長い時間運動したり、激しい労働などをして、たくさん汗をかき、身体の水分が足りなくなり、心臓へ戻ってくる血液が少なくなってしまった状態で脱水の状態のことを言います。
■まとめ
今は、熱射病も、まとめて熱中症というのですね。
昔よく使った日射病は、正式な医学用語ではないので、死語なんですね。
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